かたちを与える

雑多な所感

28th Dec. 2014 日記

 12月28日の日記.

 

 (広い意味での)今日はゆっくりと起床し,家事をこなし,美味しいコーヒーを淹れました.行きつけの喫茶店で買っている苦味の強い豆を使っているのですが,今日で切れてしまったので買いに行かねば.

 それから相対論の知識を整理します.特殊相対論の基本は一通り終えてしまったので(といっても大したことはありません),あとは他分野との関連からの考察が必要です.まず電磁気学はその理論の根幹から相対論との相補的な関係にあります.それから解析力学はいまのところNewton的な低エネルギーのものしかやっていません.緻密で体系的な物理学の素養を身につけたいものです.

 夜には友人と夕食を取りました.年末にはたいていの人が帰省してしまうので,暇な二人で,所属するコミュニティのことをメインに雑談です.しばらく友人たちとは面と向かって会話をしていなったので,よい気晴らしとなりました.

 

 帰宅後にTVをつけるとNHKサイエンスZERO量子コンピュータの話を特集していたので見てみたのですが,さっぱり理解できませんでした.私が量子力学の知識を身につけていない一方でなまじっか理学部の学生であるばっかりにどうしてもその数学的な構造だとかそういった話からしていただかないと,「量子ビットでは重ね合わせ状態が実現される」では科学的な説明としては不十分に思えてしまうのです.ただ30分の尺の一般向けの番組に期待しても仕方がありませんね.勉強します.

 そのあとの地球ドラマチックという番組ではオーロラの特集を長尺で放送していましたが,今日はほかにもやることがあるななんて思ったものですから,机に向かいました.ところが量子力学の計算がやはり膨大で,「これは量子力学の物理的な意味に関わる部分ではなく数学的なテクニックの話だ!」と言い訳をして,ほかの本を読みはじめ,いまに至ります.

 

 本といえば,『物理学とはなんだろうか』の上巻を読み終えたので,(広い意味での)明日から,下巻を開きます.上巻をかなり単純化すると,著者の朝永振一郎による物理学の定義を裏付けるために力学と熱力学の基礎概念の構築の歴史的な経緯を記述したものだといえます.物理学という概念の記述ではありますが,それをある程度の実感を持って読むことができることに充実をおぼえます.